安全・安心な
飼料の提供によって、
持続的な酪農経営を支える。

Member 03

鹿島工場 製造課 課長

2002年度入会

山辺 大剛 Yamabe Daigo

工場を円滑に稼働させ続けることが私の使命。
機械を停止させない、製造を止めないために
現場ではたらく人たちとのコミュニケーションを大切に
自由闊達な意見交換のできる環境を整える。

工場全体の状況に目を光らせ、
製造現場のすべてを管理する。

子どもの頃から機械いじりが好きで、航空機の機体整備を学びました。
卒業後、機械の整備業務を経験し、次の活躍の場を求めていたときに、全酪連と出会います。
機械に関わる仕事に携わりたいという想いが強く、面接では「機械に触れないのなら、入会することはありません」と主張したことを覚えています。製造オペレーターとして入会しましたが、工場長をはじめ周囲の理解もあって機械の整備や修理に携わるチャンスをいただき、自分なりの存在感を示すことができました。
その後、原料受入業務や製造事務を経験し、2018年8月から製造課長として工場長を支え、年間予算を策定し、その執行を管理する役割を担っています。
年間の生産量や燃料費などの製造コストに見合った設備投資や修繕の計画を立て、日々の進捗状況を管理しながら、製造スタッフ一人ひとりに目を配り、それぞれが前向きに目標に向かえるように、サポートしていく仕事です。

製造機械をブラックボックス化しない、日々の研鑽と整備の重要性を実感。

鹿島工場には、私が入会した頃から故障が多く、悩まされ続けてきた機械がありました。とうもろこしの加工に用いる圧ペン機と呼ぶ機械で、製造メーカーが事業から撤退していたため定期的にオーバーホールを依頼することで凌いできましたが、その間は残る機械で生産を続けなければなりません。ところが稼働中の圧ペン機が故障してしまい、そのままでは生産がストップするという緊急事態が発生しました。
困り果てた私は、製造スタッフたちと膝をつめて話し合い、その機械をすべて分解して内部構造を研究し、根本的な不具合の原因を探りあてることにしました。
この結果、その圧ペン機を自分たちの力だけで修理し、稼働させることができました。また、それまでブラックボックス化していた内部構造を理解したことで、不具合の発生しやすい箇所を中心に定期的な整備を実施し、故障頻度は激減しました。
そして今年度には、この圧ペン機の大規模な交換工事を予定しています。

誰もが、思っていることを自由に言い合える環境を整え、はたらきやすい製造工場をつくっていきたい。

酪農家のみなさんに、安全・安心で、高品質な飼料を提供することが、私たちが担うべき最低限のミッションであり、その「あたりまえ」を継続し維持していくために私たちは日々、知恵を出し合い、それぞれの意見をぶつけ合いながら業務に取り組んでいます。
そんな日々の試行錯誤や改善のための話し合いによって、より良い製品が提供できるようになることが、やりがいになるのです。製造課長としての私の役割は、計画や予算を製造スタッフに押し付けることではなく、それらの目標を共有し、その実現のために自由に意見を言い合える環境を整えることだと思っています。個々の意見や現場の状況を十分に把握することで応急処置やメンテナンスなどの必要性を的確に判断し、最適なタイミングで行うことができます。
故障などのトラブルを未然に防ぐことで生産性を向上させ、製造現場の環境を整えて製造スタッフ一人ひとりにとって、はたらきやすい職場にしていきたいと思います。

1日のスケジュール

  • 08:10

    出勤 
    メールチェックとその日の予定を確認

  • 08:25

    朝礼 
    玄関前広場でラジオ体操&朝礼

  • 08:30

    ミーティング 
    係長との打合せ 
    夜勤者の状況、日報の確認

  • 09:00

    巡回 
    工場内各現場の担当者と言葉を交わす

  • 10:00

    デスクワーク 
    日報類の確認

  • 11:00

    場内確認 
    蒸気・電気の使用量チェック

  • 11:30

    ミーティング 
    工場長への報告、打合せ

  • 12:00

    昼休憩 
    工場内の食堂でランチ

  • 13:00

    ミーティング 
    設備業者、商社など

  • 15:00

    デスクワーク 
    設備関係の書類作成

  • 17:10

    ミーティング 
    夜勤者とのミーティング

  • 17:15

    終礼 
    日勤者との終礼

  • 17:30

    退勤

就職を考える皆さんへ

私自身、積極的に前に出て行動するようなタイプではありませんでした。聞きたいことがあっても、恥ずかしくて聞けないということもありました。ですが、いま振り返ると、若いからこそ感じられることがあり、先輩たちからの助言を活かせる場があるのだろうと思います。積極的に話をして、いろんな意見を聞いて、コミュニケーションを重ねることが、やがて自分の財産になっていくはずです。就職活動は、さまざまな仕事やはたらき方に触れる絶好の機会。新たな発見や新しい考え方に触れて、自分を広げるチャンスと考え、前向きに行動してください。