北海道乳牛産地情報
(令和5年6月1日現在)
畜 種 | 相 場 (万円) |
価格状況 | 管 内 状 況 | |
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札幌 管内 |
育成牛 (10-12月令) |
20~30 | 横這い |
札幌管内の5月中旬までの生乳生産量前年比は、函館管内月計で98.0%、累計で97.2%、苫小牧管内月計で93.5%、累計で93.5%の実績となっております。6月の初妊牛動向といたしまして、8月下旬~9月中旬分娩が中心となります。夏分娩中心の取引となることを受け、全体的に価格は軟調に推移するものと見込まれますが、雌雄選別腹におきましては、資源が少ない中で引き合いがかなり強くなっている状況です。経産牛に関しましては、管内優良農家の規模縮小に伴い、高血統牛が出品され経産牛相場が高く推移していましたが、出品されなくなることにより管内の経産牛価格はやや弱含みとなると予想されます。出品頭数は少ないですが、初妊牛・育成牛ともに良質な牛が揃う地域ですので、相場が落ち着いているこの時期での導入をお勧めいたします。 |
初妊牛 | 43~53 | やや弱含み | ||
経産牛 | 30~40 | 弱含み | ||
釧路 管内 |
育成牛 (10-12月令) |
20~25 | 弱含み |
根釧管内の5月中旬までの生乳生産量前年比は、釧路管内月計で94.9%、累計で94.5%、中標津管内月計で95.8%、累計で95.2%の実績となっております。 6月の初妊牛動向といたしまして、8月下旬分娩~9月中旬分娩が中心となります。夏分娩となること、また5月の管内乳牛市場が弱含みで推移したことから、庭先購買価格もやや弱含みとなると見込まれます。F1腹に比べ雌雄選別腹で中クラス程度の牛の引き合いが強くなっていることから、腹内容や上物・スソ物の価格差が開いている状況です。市場価格全体が軟調に推移することにより、販売予定の牛を自家保留に変更する動きもあると予想されます。 |
初妊牛 | 43~53 | 弱含み | ||
経産牛 | 38~48 | やや弱含み | ||
帯広 管内 |
育成牛 (10-12月令) |
25~35 | 横這い |
帯広管内の5月中旬までの生乳生産量前年比は、帯広管内月計で94.9%、累計で95.0%の実績となっております。 6月の初妊牛動向といたしまして、8月下月~9月中旬分娩が中心となっています。初妊牛に関しましては、夏分娩中心の出回りになっており、道内、都府県問わず需要が落ち込むことにより、軟調に推移するものと考えられます。腹別では、搾乳用素牛の頭数減少を見込んで雌雄選別腹の需要が高くなっております。経産牛に関しましては、高泌乳牛などの即戦力となる経産牛については高値で取引されるものの、全体的には軟調に推移しており、今後は弱含みとなると見込まれます。育成牛に関しましては、今後の資源減少を見越して、需要が高まっているため、初妊牛価格が弱含みで推移する中でも堅調に取引されると見込まれます。 |
初妊牛 | 45~55 | やや弱含み | ||
経産牛 | 40~50 | やや弱含み | ||
道北 管内 |
育成牛 (10-12月令) |
20~30 | 横這い |
道北管内の5月中旬までの生乳生産量前年比は、稚内管内月計で96.7%、累計で95.5%、北見管内月計で94.1%、累計で93.2%の実績となっております。 6月の初妊牛動向といたしまして、8月下~9月中旬分娩となり、資源頭数が前年並みにあり、夏分娩牛がメインとなるため相場は軟調な動きを見せると予想されます。腹別としましては、F1腹については資源が潤沢にありますが、雌雄選別腹は例年より資源が少ない中、需要が高まっていることから、引き合いが強くなっております。経産牛につきましては、管内の離農が落ち着きを見せたことにより、資源頭数が減少しているため横這いで推移すると予想されます。 |
初妊牛 | 43~53 | やや弱含み | ||
経産牛 | 28~38 | 横這い | ||
道内 総括 |
育成牛 (10-12月令) |
25~35 | 横這い | 道内の5月中旬までの生乳生産量前年比は95.4%、累計で95.0%の実績となっております。道内では、放牧も始まり、1番草の収穫時期となっています。
6月の初妊牛動向といたしまして、夏分娩中心となるため道内外での需要が少なく全体的に軟調傾向が続くと見込まれます。都府県からの一部規模拡大による導入計画はあるものの、短期的には大きな相場変動は考えづらい状況です。そのような中でも資源確保が難しくなっている雌雄選別腹は、需要が高まっていることから引き合いが強くなっています。また直近では雌子牛の引き合いが強くなっており2年後を見据えた導入が始まっているものと考えます。弊会としましては引き続き、道内資源状況を確認しながら、ご希望にあった搾乳用素牛を供給していきたいと思いますので、導入計画がございましたらご注文宜しくお願い致します。 |
初妊牛 | 45~55 | やや弱含み | ||
経産牛 | 35~45 | 横這い |
*上記相場は、血統登録牛(中クラス)の庭先選畜購買による予想相場です。 庭先選畜購買のため、市場購買とは異なります。
毎度、乳牛購買事業に大変ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
乳牛の導入計画がありましたら、最寄りの支所へご一報下さい。
担当者がお伺いし、最近の状況をご説明し、納得いただけるよう購買のお手伝いを致します。
また、購買後の輸送・事故処理は責任を持って最寄りの支所と札幌支所がお世話申し上げます。
全国酪農業協同組合連合会(全酪連)
札幌支所 TEL 011-241-0765
釧路事務所 TEL (0154)52-1232
帯広事務所 TEL (0155)37-6051
道北事務所 TEL (01654)2-2368