(令和8年1月13日発表)
<購買生産指導部 購買推進課>
| 北米コンテナ船情勢 | 北米西海岸を中心とする航路では、年末商戦の影響により港湾作業の遅延や混雑が発生しておりスケジュールに乱れが生じています。2月には中国の旧正月も控えており、旧正月が始まるまでには中国発着の貨物が増加し、旧正月中には中国に発着する貨物の流通量が一時的に低下しスケジュール調整のため本船を間引き運航する可能性もあり、動向を注視する必要があります。
11月下旬にはロサンゼルス港停泊中の本船(ONE HENRY HUDSON)にて火災が発生し、共同海損(損害した船体や貨物の費用を荷主で公平に按分し負担する制度)が宣言されました。12月中旬には排水作業が完了し、荷卸作業も開始されていますが、積載された全ての貨物は米国沿岸警備隊(USCG)の調査のためロサンゼルス港に保管されており、本船の再出港や今後のスケジュールは依然として不透明となっています。 |
| ビートパルプ | 米国では25年―26年産の収穫作業とビートパルプの生産が概ね終了しており、ペレットの出荷が開始されています。欧州やメキシコなどの輸出向けの需要は引き続き堅調に推移しています。 |
| アルファルファ | 25年産の収穫は終了しました。ワシントン州やオレゴン州の1番刈では春先の生育に適した冷涼な気候や好天に恵まれたものの、収穫期に降雨があり、一部の圃場で雨あたりの被害が発生しました。降雨を避けて収穫した圃場では中級品中心、降雨被害前に収穫を終えた圃場では上級品が中心に収穫されました。以降の番手でも降雨被害や山火事による煙の影響もありましたが、全体を通して良品も多く収穫されました。
産地相場については、中東や中国、韓国から引き合いが増えてきており堅調に推移しています。 カリフォルニア州南部インペリアルバレーでは輸出向けの生産は終了しています。DIP(休耕地政策)に参加した一部の圃場では一定期間水入れを行わなかった影響により根が枯れて再播種が必要になっています。26年産でも継続してDIPが実施される見込みのため、作付面積は例年並~やや増加すると予想されています。 |
| 米国産チモシー | 主産地であるワシントン州コロンビアベースンおよびエレンズバーグでは25年産の収穫作業が終了しました。25年産1番刈は上級品中心の発生となり、中~低級品の発生は限定的となりました。2番刈についても上級品の発生が中心となりましたが、収穫が進むにつれ雨当たりも増え、中~低級品も発生しました。カナダ産チモシーの上級品が限定的となったことから荷動きは順調に推移しており産地在庫の売約も進んでいるため、一部の輸出業者では値上げを行っています。 |
| スーダングラス | 主産地であるカリフォルニア州南部インペリアルバレーでは、25年産の収穫作業が終了しました。収穫された1番刈は好天に恵まれたため、上~中級品の発生が中心となり、2番刈は夏のモンスーン(季節風)による降雨もあり、輸出向けには適さない低級品が中心となり、米国内向けに出荷されました。 |
| クレイングラス | (クレインは全酪連の登録商標です)
産地では25年産のクレイングラスの収穫は終了しました。韓国では悪天候により、稲ワラの収量が例年よりも大きく減少していることからストロー類を筆頭にクレイングラスに対しても強い需要が出ています。また、日本からの需要も堅調に推移していることから、26年産の出荷前に産地在庫が逼迫する可能性もあるため今後の動向には注視が必要です。 |
| バミューダ | 主産地であるカリフォルニア州インペリアルバレーでは25年産の収穫作業が終了しました。バミューダヘイの日本向けの需要は停滞していますが、台湾向けに堅調に推移しています。バミューダストローについては米国内や輸出向け問わず堅調に推移しています。 |
| ストロー類(フェスキュー・ライグラス) | 主産地であるオレゴン州ウィラメットバレーでは、25年産の収穫は終了しています。25年産は7月下旬より収穫が開始され、8月下旬より出荷が開始されました。米国産チモシーの低級品が限定的となったことや韓国国内の自給飼料不足により需要は堅調に推移しています。 |
| カナダ産チモシー | 主産地であるアルバータ州中部クレモナ地区、南部レスブリッジ地区ともに25年産の収穫作業は終了しており、南部レスブリッジ地区の1番刈の品質は断続的な降雨の影響を受け、上級品の発生は限定的、中部クレモナ地区の1番刈の品質は中~低級品の発生が中心となりました。2番刈についても不安定な天候の影響もあり圃場での乾燥に時間を要していたことで、輸出に向かない品質が多く収穫されました。 |
| 豪州産オーツヘイ・ウィートストロー | 25年産オーツヘイの収穫作業は終了しています。西豪州では収穫作業中に降雨の影響を受けた圃場もあり低級品の発生もありますが、生育期間中の好天や適度な降雨に恵まれたことにより、上級品~中級品が中心に収穫されています。南豪州では、適度な降雨もあり順調に生育が進みましたが、収穫終盤に降雨があり、中級品が中心に収獲されています。東豪州では、断続的な降雨の影響で、上級品は限定的となっています。現在も刈取後にベーリングされず放置されている圃場もあり、これらは輸出向けに適さない低級品となる見通しです。引き続き、豪州国内の酪農家からの需要も堅調に推移しているため、需給および産地相場の動向には注視が必要です。
ウィートストローは例年より3週間遅れて収穫作業が開始されましたが、現在、天候も安定しており、良品が多く発生しています。 豪州航路の状況は、世界的なコンテナ需要の増加に伴い、本船スケジュールの遅延が継続しています。直近では、サンクスギビングや年末商戦、旧正月の影響により、中継港において約2週間の遅延が発生しています。さらに、西豪州では小麦をはじめとする穀類が豊作となっており、大型船の手配が優先される一方で、コンテナ貨物の船腹予約は逼迫した状況が続いています。 |
全国酪農業協同組合連合会